ウイスキーのお湯割りの作り方|香りが立つ比率と冬に合う銘柄

ウイスキーのお湯割りの作り方|香りが立つ比率と冬に合う銘柄 お酒

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寒くなってくると、氷をたっぷり入れたハイボールより、手で包める温かいグラスがうれしくなる夜があります。

そんな夜に試したいのが、ウイスキーのお湯割り(ホットウイスキー)です。サントリーの公式サイトでも、温かいグラスから柔らかに香るおいしさが、この飲み方の魅力として紹介されています。

作り方はシンプルですが、比率・お湯の温度・注ぐ順番の3つで仕上がりが変わります。この記事では、メーカー公式の情報をもとに基本の作り方を整理し、はちみつやレモンを足すアレンジ3種と、お湯割りに合わせやすいウイスキーの選び方、楽天で買える3本をまとめます。

  1. お湯割りとは|湯気と一緒に香りを楽しむ飲み方
  2. 基本の作り方|比率・温度・順番の3つだけ
    1. 用意するもの(1杯分)
    2. ① 比率|お湯はウイスキーの2〜3倍。迷ったら1:3
    3. ② 温度|お湯は80℃くらい
    4. ③ 順番|グラスを温める→ウイスキー→お湯
    5. グラスは耐熱のものを使う
  3. アレンジ3種|はちみつ・レモン・スパイスを足す
    1. ① ホット・ウイスキー・トディー|はちみつとレモンの甘酸っぱさ
    2. ② 角砂糖とスパイスのトディー|クローブとシナモンの香り
    3. ③ トッピングで変える|柑橘・ハーブ・ジャム・ドライアップル
  4. お湯割りに向くウイスキーの選び方|香りのタイプで考える
    1. 甘くまろやかなタイプ|スパニッシュオーク樽のモルトが効いたもの
    2. 華やかなタイプ|フルーティーな香りを湯気と一緒に
    3. スモーキーなタイプ|煙のような香りが好きな方に
  5. お湯割りにおすすめのウイスキー3本と耐熱グラス
    1. ① サントリーオールド|お湯だけで割る1杯目に
    2. ② バランタイン 10年|華やかな香りを楽しむなら
    3. ③ アードモア レガシー|スモーキーな香りを試すなら
    4. あわせて用意したい|HARIO 耐熱ホットグラス すき
  6. よくある質問
    1. Q1. 水割りとの違いは何ですか?
    2. Q2. お湯の温度は何度がいいですか?
    3. Q3. 安いウイスキーでもおいしく作れますか?
  7. まとめ|まず1本なら、サントリーオールドを1:3で

お湯割りとは|湯気と一緒に香りを楽しむ飲み方

お湯割りは、その名のとおりウイスキーをお湯で割る飲み方です。サントリーの蒸溜所ブログでは「ホットウイスキー」として、寒い時期におすすめの飲み方に挙げられています。温かな湯気と一緒にウイスキーの柔らかな香りが立ち、ロックや水割りとは違ったおいしさがあると紹介されています。

ウイスキーは、水やお湯を加えることで、度数を自分好みに調整できるお酒です。たとえば40度のウイスキーを1:3で割ると、計算上は約10度になります。ストレートやロックでは強いと感じる方にも、試しやすい濃さです。

ストレートやハイボールなど、飲み方ごとの違いはウイスキーの飲み方入門にまとめています。ここではお湯割りだけに絞って、作り方を見ていきます。

基本の作り方|比率・温度・順番の3つだけ

分量と手順は、サントリーの公式サイト「ウイスキー入門」と、山崎蒸溜所のブログで紹介されている作り方をもとにしています。

用意するもの(1杯分)

  • ウイスキー:30ml(シングル1杯分)
  • お湯:60〜90ml(80℃くらい)
  • 耐熱グラス(サントリーのホットカクテルのレシピでは、柄付きの耐熱タンブラーが使われています)
  • マドラー(なければスプーンでも作れます)

① 比率|お湯はウイスキーの2〜3倍。迷ったら1:3

サントリーの「ウイスキー入門」では、お湯の量はウイスキーの倍量から3倍くらいとされています。山崎蒸溜所のブログでは、迷ったときは「ウイスキー1:お湯3」くらいの割合がおすすめと紹介されています。

ウイスキー30mlなら、お湯は60〜90mlです。濃いめが好きなら1:2(30ml+お湯60ml)から。はじめての方は1:3で作って香りや強さを確かめ、次の1杯から好みの濃さに寄せていくと、自分に合う比率を見つけやすくなります。

② 温度|お湯は80℃くらい

サントリーは、お湯は80度くらいが最適としています。山崎蒸溜所のブログでは、この温度でウイスキーの香りと味わいがバランスよく引き立つと説明されています。

温度計や、温度を設定できる電気ケトルがあれば80℃に合わせます。ない場合は、沸かしたお湯を少し置いて、勢いよく立っていた湯気が落ち着いてから使う方法があります。

③ 順番|グラスを温める→ウイスキー→お湯

サントリーが紹介している手順は、次のとおりです。

  1. 耐熱グラスにお湯を入れて、グラスを温めておく(温まったら、そのお湯は捨てる)
  2. ウイスキーを注ぐ(グラスの1/4〜1/3ほどが目安)
  3. お湯をゆっくり注ぐ
  4. マドラーで2〜3回、軽く混ぜたら完成

ポイントは、お湯をゆっくり注ぐことです。サントリーの蒸溜所ブログでは、ウイスキーの香りを飛ばさないように、お湯をゆっくり注ぐことがすすめられています。グラスを先に温めておくと、よりおいしく作れるとも紹介されています。

ウイスキーのお湯割りの作り方を、比率・注ぐ順番・温度の3ステップでまとめた図
迷ったら1:3、80℃のお湯をゆっくり注ぎます

グラスは耐熱のものを使う

熱いお湯を注ぐので、グラスは耐熱のものを使ってください。サントリーのお客様センターも、ホットウイスキーを飲むときは、ホット用または耐熱のグラスを使うよう案内しています。

耐熱ガラス製の器具には「耐熱温度差」が表示されています。消費者庁がまとめている家庭用品品質表示のルールでは、熱湯用の耐熱ガラス製器具は、耐熱温度差が120℃以上とされています。この表示のない普通のグラスは、熱いお湯には使わないようにしましょう。耐熱ガラスでも、熱くなっているときに濡れた布巾で触れたり、濡れた場所に置いたりしないよう注意が呼びかけられています。

アレンジ3種|はちみつ・レモン・スパイスを足す

お湯割りに甘みや香りを足したホットドリンクは「トディー」と呼ばれます。サントリーのカクテルコラムでは、グラスに砂糖を入れ、スピリッツを注いで熱湯で満たすのが基本のスタイルとされ、はちみつやレモン、クローブ、シナモンスティックを加えることもあると紹介されています。

ここでは、公式のレシピで分量まで確認できた2種と、トッピングで変える方法を紹介します。

① ホット・ウイスキー・トディー|はちみつとレモンの甘酸っぱさ

サントリーのコラムによると、いまのアイルランドでは、ウイスキーのお湯割りにはちみつとレモンジュースを入れるのが基本のスタイルのようだと紹介されています。そのスタイルを家で作りやすくしたレシピです。

  • ウイスキー:45ml
  • レモンジュース:15ml
  • はちみつ:小さじ2
  • 熱いお湯:適量(グラスを満たす分)
  • 好みで:レモンの薄切り、クローブ、アニス、シナモンスティック
  1. 耐熱グラスに、はちみつとレモンジュースを入れる
  2. ウイスキーを注ぐ
  3. 熱いお湯を満たし、軽く混ぜる
  4. 好みでレモンの薄切りやスパイスを入れ、シナモンスティックを添える

コラムのレシピでは、軽やかでなめらかなアイリッシュウイスキーがベースに使われていて、はちみつレモンの味わいが前に出る1杯と紹介されています。ウイスキーの香りが強いと感じる方にも、試しやすいアレンジです。

② 角砂糖とスパイスのトディー|クローブとシナモンの香り

同じくサントリーのコラムで、日本のウイスキー「サントリーオールド」をベースに紹介されているレシピです。

  • ウイスキー:45ml
  • 角砂糖:1個
  • 熱いお湯:適量(グラスを満たす分)
  • レモンの薄切り、クローブ、シナモンスティック:各適量
  1. 耐熱グラスに角砂糖を入れる
  2. ウイスキーを注ぐ
  3. 熱いお湯を満たす
  4. レモンの薄切りとクローブを入れ、シナモンスティックを添える

甘さの目安は角砂糖1個です。甘さを控えたいときは、角砂糖を入れずに、お湯割りにレモンとスパイスだけを足すという楽しみ方もあります。

クローブやシナモンスティックは、ホットワインの作り方で使うスパイスと同じものです。家に1つずつあれば、ワインとウイスキーの両方で使い回せます。

③ トッピングで変える|柑橘・ハーブ・ジャム・ドライアップル

サントリーの「ウイスキー入門」では、ホットウイスキーと相性のいいトッピングとして、レモンなどの柑橘類、シナモンスティックやクローブ、バジルなどのハーブ類、ジャムやドライアップルが挙げられています。

分量の決まりはないので、少しずつ足して好みの香りや甘さを探すのが楽しみ方です。ジャムなら、スプーンで少量を溶かすところから始めると、甘くなりすぎずに済みます。

飲み方足すもの味わいの方向
基本のお湯割りお湯だけウイスキーの香りをそのまま楽しむ
① ホット・ウイスキー・トディーはちみつ・レモンジュースはちみつレモンの甘酸っぱさ
② 角砂糖とスパイスのトディー角砂糖・レモン・クローブ・シナモンスパイスの香りと甘み
③ トッピング柑橘・ハーブ・ジャム・ドライアップル足したものの香りが加わる

お湯割りに向くウイスキーの選び方|香りのタイプで考える

先ほどのサントリーのコラムでは、ホット・ウイスキー・トディーのベースとして、さまざまなタイプのウイスキーが挙げられています。軽やかでなめらかなアイリッシュの「タラモアデュー」、ライ麦由来のスパイシーさがある「ジムビーム ライ」、スコッチならスモーキーな「ティーチャーズ」や複雑でまろやかな「バランタイン・ファイネスト」、そして日本の「サントリーオールド」です。

コラムでは、トディーの香味の振り幅は大きく、自分がいちばんやすらぐ味わいを見つけることがすすめられています。お湯割りに「これでなければいけない」という決まりはありません。ここでは、選ぶときの目安になる3つの香りのタイプを紹介します。

甘くまろやかなタイプ|スパニッシュオーク樽のモルトが効いたもの

サントリーオールドは、スパニッシュオーク樽で熟成させたモルトが味の決め手になっているウイスキーです。サントリーのコラムでは、甘美な味わいの中にほのかな苦みが潜んでいること、水で割っても香味が崩れないこと、少し冷めても飲み進められることが紹介されています。お湯だけで割るシンプルなお湯割りから始めたい方に合わせやすいタイプです。

華やかなタイプ|フルーティーな香りを湯気と一緒に

香りの華やかなウイスキーは、湯気と一緒に立ちのぼる香りを楽しみたい方に向いています。サントリーの製品紹介では、バランタイン 10年は「バランスの取れた華やかな香り」に、バニラのような甘さと林檎を思わせるフレッシュな味わいが特長とされています。コラムで挙げられていたバランタイン・ファイネストと同じブランドの、熟成年数が入った1本です。

スモーキーなタイプ|煙のような香りが好きな方に

ピート(泥炭)由来のスモーキーな香りを持つウイスキーも、お湯割りやトディーのベースになります。サントリーのコラムでは、スモーキーさのある「ティーチャーズ」がトディーのベースに挙げられています。スモーキーな香りに慣れていない方は、はじめは1:3の薄めから試す、という楽しみ方もあります。

銘柄タイプ・香り価格帯こんな人に向いている
サントリーオールド甘くまろやか(スパニッシュオーク樽のモルト)約1,980円お湯だけのお湯割りから始めたい方
バランタイン 10年華やか(バニラの甘さ・林檎のようなフレッシュさ)約2,530円湯気と一緒に立つ香りを楽しみたい方
アードモア レガシースモーキー(ドライで爽やかなスモーキーさ)約3,190円煙のような香りが好きな方・トディーで個性を出したい方

お湯割りにおすすめのウイスキー3本と耐熱グラス

どれも700mlで、楽天で手に入るものを選びました(価格は執筆時点の目安です)。サントリーの案内では、700mlのボトルでシングル(30ml)の水割りなら約23杯作れます。お湯割りも30mlずつ使うなら、同じくらいの杯数が目安です。

① サントリーオールド|お湯だけで割る1杯目に

700ml・43度の日本のウイスキーで、日本洋酒酒造組合が定めるジャパニーズウイスキーの表示基準に合う製品とされています。サントリーのコラムでは、水割りというスタイルを確立したウイスキーとして紹介され、コラムの筆者は、自宅ではオールドにお湯を注ぐだけの手軽なホットウイスキーで満足していると書いています。

②の角砂糖とスパイスのトディーにしたときも、オールドの甘い味わいに、レモンやスパイスなどの材料がよく溶け合うと紹介されています。まずは1:3のお湯割り、慣れたらトディーと、1本で両方を楽しめます。

サントリーオールド 700ml(楽天)

② バランタイン 10年|華やかな香りを楽しむなら

スコットランドのブレンデッドウイスキーです。サントリーの製品紹介では、酒齢10年以上の厳選された原酒を数多くブレンドしたスコッチで、華やかな香りとバニラのような甘さ、林檎を思わせるフレッシュな味わい、爽やかに続く甘く長い余韻が特長とされています。700ml・40度です。

まずはお湯だけの1:3で香りを確かめ、①のはちみつレモンのトディーのベースにする、という楽しみ方もあります。甘いだけでなく、香りの広がりも楽しみたい方に向いた1本です。

バランタイン 10年 700ml(楽天)

③ アードモア レガシー|スモーキーな香りを試すなら

スコットランドのアバディーンシャー州ケネスモント近郊にある、アードモア蒸溜所のシングルモルトです。サントリーの製品紹介では、個性的なピートから生まれるドライで爽やかなスモーキーフレーバーが特長とされています。700ml・40度です。

3本の中では価格が上がりますが、スモーキーなシングルモルトを試してみたい方が1本目に手に取りやすい価格帯です。はじめは1:3の薄めのお湯割りから。②のスパイスのトディーと合わせる楽しみ方もあります。

アードモア レガシー 700ml 箱付(楽天)

あわせて用意したい|HARIO 耐熱ホットグラス すき

お湯割り用のグラスがない方は、取っ手付きの耐熱グラスを1つ用意しておくと安心です。HARIOの「耐熱ホットグラス すき」は、取っ手の付いた耐熱ガラスのカップで、満水容量は280ml(実用容量225ml)。販売ページでは、電子レンジと食洗機に対応、直火は不可とされています。

基本のお湯割り(ウイスキー30ml+お湯90ml)なら合計120mlなので、実用容量の225mlに収まります。これからお湯割りを始める方が手に取りやすいグラスです。

HARIO 耐熱ホットグラス すき HGT-2T(楽天)

お湯割りと一緒につまむものに迷ったら、ウイスキーに合うおつまみも参考にしてください。サントリー山崎蒸溜所のご案内係は、ホットウイスキーに焼き芋を合わせる楽しみ方も紹介しています。

よくある質問

Q1. 水割りとの違いは何ですか?

いちばんの違いは、温度と比率です。サントリーのお客様センターによると、水割りはウイスキー1に対してミネラルウォーター2〜2.5で、氷を入れたグラスで作ります。お湯割りは氷を使わず、80℃くらいのお湯をウイスキーの2〜3倍注ぎます。冷やして飲む水割りに対して、お湯割りは湯気と一緒に香りを楽しむ飲み方です。

Q2. お湯の温度は何度がいいですか?

サントリーは80度くらいを最適としていて、山崎蒸溜所のブログでも、この温度で香りと味わいがバランスよく引き立つと説明されています。沸かしたてのお湯しかないときは、少し置いてから、ゆっくり注いでください。なお、アレンジのトディーは、公式のレシピでは熱湯を注ぐ作り方になっています。

Q3. 安いウイスキーでもおいしく作れますか?

サントリーのコラムでは、ホット・ウイスキー・トディーのベースとして、希望小売価格が1,000円台(税別)の「ティーチャーズ」や「バランタイン・ファイネスト」も挙げられています。値段の高さより、甘い・華やか・スモーキーといった香りのタイプが好みに合うかで選ぶのがおすすめです。まずは家にあるボトルで、1:3のお湯割りを作ってみてください。

まとめ|まず1本なら、サントリーオールドを1:3で

ウイスキーのお湯割りは、①お湯はウイスキーの2〜3倍(迷ったら1:3) ②お湯は80℃くらい ③グラスを温めてから、ウイスキー→お湯の順にゆっくり注ぐの3つを押さえれば、家でも手軽に作れます。グラスは耐熱のものを使ってください。

まず1本試すなら、お湯だけで割るシンプルな1杯に合わせやすいサントリーオールドから。慣れてきたら、はちみつとレモンを足したトディーや、華やかなタイプ・スモーキーなタイプとの飲み比べも楽しめます。

寒い夜に、温かい1杯でほっとひと息。お酒は適量で。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。この冬の夜が、いまよりちょっと豊かな時間になりますように。

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