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寒くなってくると、朝や夜のホットコーヒーがいつも以上にうれしく感じられます。ただ、毎日同じ味だと、少し物足りない日もあります。
そんな日は、いつもの1杯に家にあるものを1つ足すだけで、気分の違うコーヒーになります。シナモン、はちみつ、黒糖、ココア、ホイップクリーム。特別な道具がなくても始められます。
この記事では、冬に飲みたいホットコーヒーのアレンジ7種の作り方と、どのアレンジにどんな焙煎の豆が合うかの考え方をまとめます。最後に、アレンジがもっと楽しくなる豆と道具も紹介します。
アレンジの前に|基本の1杯は「少し濃いめ」に
アレンジは、コーヒーに甘さやミルク、香りを足していく飲み方です。足すものがあるぶん、コーヒーの味が薄く感じられることがあります。UCCやキーコーヒーのアレンジレシピでも、少し濃いめに淹れたコーヒーを使うものがあります。
この記事の分量は、次の目安で書いています。
- コーヒー1杯=140ml──ドリップなら粉10〜12g、インスタントなら小さじ1杯(約2g)
- 濃いめ──同じ粉の量で、お湯を120ml前後に減らすのが目安
- カップは先に温めておく──お湯を張って捨てておくと、冷めにくくなります
家にあるもので作れる|冬のホットコーヒーアレンジ7選
手間の少ない順に並べました。お酒を使う⑦カフェ・ロワイヤルは、20歳以上の方向けのアレンジです。
① シナモンコーヒー|混ぜるだけで香りが変わる
甘くしたくないけれど、いつもと違う香りがほしい日に。シナモンスティックをマドラー代わりにして混ぜるだけの、いちばん手軽なアレンジです。
- ホットコーヒー:140ml
- シナモンスティック:1本(なければシナモンパウダー少々)
- 砂糖:好みで小さじ1
- カップにコーヒーを注ぐ
- シナモンスティックでゆっくり混ぜ、香りを移す(パウダーなら表面にひとふり)
- 好みの香りになったら、スティックを取り出す
UCCのアレンジレシピでも、シナモンパウダーの代わりにシナモンスティックを使う方法が紹介されています。スティックは香りづけ用なので、飲み終えたら取り出してください。
② はちみつコーヒー|砂糖の代わりに、やさしい甘さを
砂糖の代わりに、はちみつで甘さを足すアレンジです。はちみつ自体にも香りがあるので、甘さと一緒に香りの重なりも楽しめます。
- ホットコーヒー:140ml
- はちみつ:小さじ1〜2
- カップにはちみつを入れる
- 熱いコーヒーを注ぎ、底からよく混ぜて溶かす
はちみつは冷たいままだと溶けにくいので、先にカップへ入れてから熱いコーヒーを注ぐのがコツです。甘さは小さじ1から始めて、好みで足してください。
③ ジンジャーはちみつコーヒー|ピリッとした辛みがアクセント
はちみつにおろししょうがを足すと、甘さのあとにピリッとした辛みが続く1杯になります。分量はUCCの「はちみつしょうがコーヒー」のレシピを参考にしています。
- ホットコーヒー:140ml(粉12gで淹れる)
- おろししょうが:小さじ1/4
- はちみつ(または砂糖):小さじ1
- カップにおろししょうがとはちみつを入れる
- コーヒーを注ぎ、よく混ぜて溶かす
しょうがは入れすぎると味が強く出るので、少なめから足していくのがおすすめです。チューブのおろししょうがでも作れます。
④ 黒糖ミルクコーヒー|こくのある甘さで、まろやかに
黒糖のこくのある甘さと牛乳を合わせた、カフェオレのアレンジです。苦みの強いコーヒーが得意でない方にも、手に取りやすい組み合わせです。
- 濃いめのコーヒー:80ml
- 牛乳:80ml
- 黒糖(粉末):小さじ2
- カップに黒糖を入れ、熱いコーヒーを注いで溶かす
- 牛乳を、沸騰させないように温める(電子レンジなら様子を見ながら短めに)
- 1に牛乳を注いで混ぜる
黒糖は、かたまりより粉末タイプのほうが溶かしやすくなります。ドリップしたコーヒーに牛乳を合わせるのが「カフェオレ」で、エスプレッソに牛乳を合わせる「カフェラテ」とは成り立ちが違います。くわしくはカフェオレとカフェラテの違いにまとめています。
⑤ カフェモカ|純ココアで作るチョコレートの甘さ
コーヒーにココアと牛乳を合わせた、デザートのような1杯です。名前の「モカ」は、イエメンの紅海沿いにある港町モカに由来するとされます。この港から運ばれたコーヒーは「モカ」と呼ばれ、17世紀後半のヨーロッパでは、その味わいがカカオを連想させたといわれています。
- 濃いめのコーヒー:100ml
- 純ココア:小さじ2
- 砂糖:小さじ2
- 熱湯:大さじ1
- 牛乳:60ml
- カップに純ココアと砂糖、熱湯を入れ、ペースト状になるまでよく練る
- 濃いめのコーヒーを少しずつ注ぎながら混ぜる
- 温めた牛乳を注いで混ぜる
ダマを防ぐコツは、最初に少しの液体で練ることです。森永製菓も、純ココアを砂糖と熱湯でペースト状になるまで混ぜてから、温めた牛乳を注ぐ作り方を案内しています。砂糖や乳製品が入った「調整ココア」を使う場合は、砂糖を減らすか省いてください。
⑥ ウインナーコーヒー|ホイップを浮かべて喫茶店気分
濃いめのコーヒーにホイップクリームを浮かべた、日本の喫茶店でおなじみの1杯です。「ウインナー」はドイツ語で「ウィーンの、ウィーン風の」という意味で、ソーセージは入りません。
ウィーンには、濃いコーヒーにたっぷりのホイップをのせた「アインシュペナー」という飲み物があります。ウィーンの公式観光サイトによると、名前は「1頭立ての馬車」のこと。馬車の御者が道中でコーヒーを冷めにくくするために、ホイップでふたをしたのが由来とされています。
- 濃いめのコーヒー:120ml
- グラニュー糖:5g
- ホイップクリーム:30g
- カップにグラニュー糖を入れ、コーヒーを注いでよく混ぜる
- ホイップクリームを、そっと浮かべる
ホイップは、市販の絞り出すタイプを使うと手軽です。ウィーンのカフェの案内では、かき混ぜずに、冷たいクリーム越しに熱いコーヒーを飲む楽しみ方が紹介されています。途中から混ぜて、まろやかな味の変化を楽しむのもおすすめです。
⑦ カフェ・ロワイヤル|ブランデーの香りを楽しむ食後の1杯(20歳以上の方へ)
角砂糖にしみ込ませたブランデーに火をつけ、コーヒーに溶かし込むアレンジです。キーコーヒーの解説によると、フランス語で「王室のコーヒー」という意味で、ナポレオンも愛飲したといわれています。分量はキーコーヒーのレシピのとおりです。
- コーヒー:120ml(粉12gで淹れる)
- 角砂糖:1個
- ブランデー:15ml
- ロワイヤルスプーン(先がカギ状で、カップの縁に掛けられる専用のスプーン)
- 温めておいたカップにコーヒーを注ぐ
- ロワイヤルスプーンをカップの縁に掛け、角砂糖をのせてブランデーをしみ込ませる
- 火をつけ、角砂糖が溶けたらスプーンごとコーヒーに入れて混ぜる
火を使うので、周りに燃えやすいものを置かず、子どもの近くでは行わないでください。専用のスプーンがないときや火を使うのが不安なときは、角砂糖を溶かしたコーヒーにブランデーを小さじ1ほど垂らすだけでも、香りの変化を楽しめます。お酒を使うアレンジなので、20歳以上の方が、車を運転しない日に楽しんでください。
どのアレンジに、どの豆が合う?|焙煎で考える3つの目安
アレンジは、いつもの豆でも十分に楽しめます。そのうえで「もう少しおいしくしたい」と思ったら、焙煎の深さで豆を選んでみてください。メーカーの案内をもとに、目安を3つにまとめます。
目安1|ミルク・砂糖・クリームを足すなら深煎り
深煎りは、苦みが主役の焙煎です。キーコーヒーは深煎りの楽しみ方として、ミルクや砂糖をたっぷり入れる飲み方や、濃いめに淹れてカフェオレにする飲み方を挙げています。UCCコーヒーアカデミーの講師も、生クリームを使う場合は深煎りのコーヒーが合うとアドバイスしています。
この記事のアレンジでは、黒糖ミルクコーヒー、カフェモカ、ウインナーコーヒーがこのグループです。深煎りをおいしく淹れる湯温や挽き目は、秋は深煎りに変える|季節で豆を選ぶという考え方で紹介しています。
目安2|スパイスを足すなら浅煎り〜中煎り
UCCは、一般的に比較的軽めのコーヒーのほうがスパイスと相性がよく、濃いコーヒーを使う場合はミルクを入れると相性がよくなる、と案内しています。シナモンコーヒーやジンジャーはちみつコーヒーは、浅煎り〜中煎りで香りを重ねるのがおすすめです。深煎りで作るときは、牛乳を少し足してみてください。
目安3|はちみつ・お酒は「いつもの豆」から
はちみつやブランデーを使うアレンジは、焙煎度にこだわらず、まずは手元の豆で試してみてください。物足りなければ、少し深い焙煎の豆に替えてみるのも1つの方法です。カフェ・ロワイヤルは、キーコーヒーのレシピのように粉12gで120mlと、少し濃いめに淹れます。
7つのアレンジ早見表
| アレンジ | 味の傾向 | 合う豆・焙煎 | 手間 | こんな人に向いている |
|---|---|---|---|---|
| ① シナモンコーヒー | 甘くない。香りが変わる | 浅煎り〜中煎り | 少ない | 甘さは足さずに、気分を変えたい人 |
| ② はちみつコーヒー | やさしい甘さ | いつもの豆から | 少ない | 砂糖の代わりに、まろやかな甘さを足したい人 |
| ③ ジンジャーはちみつコーヒー | 甘さのあとにピリッとした辛み | 浅煎り〜中煎り | 少ない | いつもと違う刺激がほしい人 |
| ④ 黒糖ミルクコーヒー | こくのある甘さ。まろやか | 深煎り | ふつう | 苦みの強いコーヒーが得意でない人 |
| ⑤ カフェモカ | チョコレートの甘さ。濃厚 | 深煎り | ふつう | 甘いものがほしい、おやつの時間に |
| ⑥ ウインナーコーヒー | クリームのまろやかさと苦み | 深煎り | やや多い | 週末に喫茶店気分を味わいたい人 |
| ⑦ カフェ・ロワイヤル | ブランデーの香り。甘さは控えめ | いつもの豆を濃いめに | 多い | 20歳以上で、食後に特別な1杯を楽しみたい人 |

アレンジがもっと楽しくなる豆と道具4つ
家にあるもので始められますが、「もう少し本格的に楽しみたい」と思ったら、次の4つがあると作れるアレンジが広がります(価格は執筆時点の目安です)。
| 商品 | 使うアレンジ | 目安価格 | こんな人に向いている |
|---|---|---|---|
| ブラジル ドルチェ チョコラーダ(深煎り) | ④⑤⑥ | 1,920円(送料込み) | ミルクやクリームを合わせたい人 |
| 森永製菓 純ココア | ⑤ | 915円(送料込み) | カフェモカの甘さを自分で決めたい人 |
| S&B シナモンスティック(ラベル巻き) | ① | 1,522円(送料別) | まず手軽に香りのアレンジを試したい人 |
| HARIO クリーマー | ④⑤ | 2,200円〜(送料別) | ミルク系のアレンジをよく作る人 |
① ブラジル ドルチェ チョコラーダ 200g|ミルク系アレンジの土台に
神奈川県葉山町の深煎り専門店、葉山イヌイットコーヒーロースターによる、フレンチロースト(深煎り)のブラジルです。ショップの説明では、ナッツを焦がしたような香ばしさと、ダークチョコレートのような甘みが特徴とされています。
黒糖ミルクコーヒーやカフェモカ、ウインナーコーヒーの土台に向く1袋です。豆のまま・中粗挽き・細挽きから選べるので、ミルがない方は中粗挽きを選べば、届いたその日からドリップできます。

② 森永製菓 純ココア 110g|カフェモカの甘さを自分で決める
砂糖や乳製品が入っていないココアパウダーです。甘さを自分で調整できるので、コーヒーに合わせても甘くなりすぎません。カフェモカのほか、ホットココアやお菓子作りにも使えます。
1袋110gで、メール便の送料込みで届きます。純ココアを使ったことがなく、まずカフェモカを試してみたい方の最初の1袋に向いています。

③ S&B シナモンスティック(ラベル巻き)65g|マドラー代わりに1本
エスビー食品の公式ショップで扱っている、持ちやすいようにラベルを巻いたシナモンスティックです。長さは約10cmで、使い方の例として紅茶、コーヒー、カプチーノ、ココアが挙げられています。シナモンの品種は、甘く濃厚な香りが特徴とされるカシアです。
コーヒーに挿して混ぜるだけなので、この記事のアレンジの中でいちばん手軽に始められる道具です。送料は別にかかり、3,980円以上で送料無料になります。

④ HARIO クリーマー・キュート/クリーマー・ゼット|牛乳をふわふわに泡立てる
電池で動く、小さなミルクの泡立て器です。HARIOの説明では、温めた牛乳にスイッチを入れて30〜40秒泡立てると、きめ細かくなめらかな泡立ちミルクができるとされています。使える牛乳の量(実用容量)は100mlです。
黒糖ミルクコーヒーやカフェモカの牛乳を泡立てると、口当たりがやわらかくなります。HARIOの公式ショップで、耐熱ガラスのポット付き「クリーマー・キュート」(3,080円)と、スタンド付きの「クリーマー・ゼット」(2,200円)から選べます(送料別)。

よくある質問
Q1. インスタントコーヒーでも作れますか?
作れます。インスタントコーヒーは、小さじ1杯(約2g)を約140mlのお湯で溶かすのが1杯の目安とされています。アレンジに使うときは、お湯を少し減らして濃いめにするのがおすすめです。カフェモカや黒糖ミルクコーヒーは、インスタントでも作りやすいアレンジです。
Q2. カフェインが気になる夜は、どうすればいいですか?
デカフェ(カフェインレスコーヒー)を使えば、同じアレンジを夜にも楽しめます。デカフェは、生豆の段階でカフェインを90%以上取り除いたコーヒーで、ゼロではない点だけ覚えておいてください。製法による味の違いや選び方は、デカフェの選び方で紹介しています。
Q3. 多めに作って、作り置きできますか?
おすすめしません。味の素AGFのよくある質問では、ホットコーヒーは時間がたって冷めると酸味が強くなり、雑味が出やすいこと、温め直しても苦みや雑味が出やすいことが案内されています。アレンジは1杯ずつ、飲む直前に作るのがおいしく楽しむコツです。
まとめ|まず1つ試すなら、シナモンスティックを1本
冬のホットコーヒーアレンジは、①コーヒーを少し濃いめに淹れる ②ミルク・クリーム系は深煎り、スパイス系は浅煎り〜中煎りを目安にする ③甘さは少なめから足すの3つを押さえれば、家にあるものでも気軽に楽しめます。
まず1つ試すなら、いつものコーヒーをシナモンスティックで混ぜるだけのシナモンコーヒーから。手間はほとんどかからず、香りが変わるだけで、いつもとは違う1杯になります。甘いものがほしい日は、深煎りの豆と純ココアでカフェモカを作ってみてください。
寒い朝や、ひと息つきたい夜に、温かい1杯でほっとする時間を。カフェ・ロワイヤルなどお酒を使うアレンジは、20歳以上の方向けです。お酒は適量で。この冬のコーヒーが、いまよりちょっと豊かな時間になりますように。


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