※営業時間・予約方法・料金などは変更されることがあります。おでかけ前に必ず各施設の公式サイトで最新情報をご確認ください。
ウイスキーの余市、そしてワインの余市。記事を書きながら、どうしても行きたくなってしまう町です。
しかも余市は、札幌から日帰りで行ける距離にあります。蒸溜所で竹鶴政孝の足跡をたどり、丘の上のワイナリーでぶどう畑を眺め、日本海の海鮮丼を食べる——それが1日で叶ってしまう、お酒好きにはかなり贅沢な町です。
この記事では、余市を訪ねるならどう回るか、アクセス・見学の予約・立ち寄りたい場所を、日帰りモデルコースの形でまとめます。
まず基本|余市へのアクセス
| 場所 | 北海道余市郡余市町(積丹半島の付け根) |
| 札幌から | JRで小樽乗り換え、およそ1時間半 |
| 小樽から | JR函館本線で30分弱 |
| 蒸溜所まで | JR余市駅から徒歩3分ほど |
| 車の場合 | 札幌から高速+一般道でおよそ1時間〜1時間半 |
ポイントは「駅から蒸溜所まで徒歩3分」という近さです。お酒を飲む旅ですから、電車で行けるのは大きな利点。ワイナリーまで足を延ばすなら車が便利ですが、その場合は運転する人が飲まないことが絶対条件です。試飲したい人はJRやタクシー、ツアーを使う計画にしてください。
①ニッカウヰスキー余市蒸溜所|旅のハイライト
余市に行くなら、まずここです。竹鶴政孝が1934年に築いた蒸溜所が、今も現役で稼働しています。石造りの建物が並ぶ敷地は国の登録有形文化財にもなっており、歩いているだけで空気が違います。
- ガイドツアー──公式サイトからの事前予約制です。所要はおよそ70分(見学+試飲)とされています
- 予約のコツ──先の予定分が毎朝更新される仕組みと案内されています。人気の時間帯は埋まりやすいので、旅程が決まったら早めに押さえるのが安心です
- 見どころ──石炭をくべる直火蒸溜のポットスチル、乾燥棟のキルン塔、竹鶴とリタが暮らした旧竹鶴邸
記事で読んだ「1000℃の直火」を、実際に炎の前で見られるのがこの見学の醍醐味です。職人が石炭をくべる姿を見てから飲む余市は、間違いなく味が変わります。
なお、蒸溜所内には有料の試飲コーナーや売店もあり、限定ボトルに出会えることもあります。運転する方は必ずソフトドリンクで。ここは徹底してください。
②ワイナリーをめぐる|丘の上のぶどう畑へ
日本ワインの産地としての余市を体感するなら、ワイナリー訪問です。町にはワイナリーが点在していて、なかにはぶどう畑が広がる丘の上に、ショップやレストランを併設しているところもあります。
たとえばオチガビワイナリーは、庭園のように整えられた敷地とレストランで知られ、オーナー醸造家の解説付きでワイン造りの現場を見学できるツアーが用意されていると案内されています。
ただし注意点があります。余市のワイナリーは小規模な造り手が多く、見学や試飲の対応はそれぞれ大きく違います。見学や試飲を受け付けていないところもあるため、行きたい場所が決まったら、必ず個別に公式サイトや観光協会の案内を確認してください。ふらりと訪ねるのはおすすめしません。
飲む予定があるなら、地域で用意されているワイナリー巡りのツアーやサイクリングツアーを利用するのも賢い選択です。
③海鮮とフルーツ|余市は「食」の町でもある
お酒だけではありません。余市は日本海に面した漁師町で、同時にりんご・ぶどう・さくらんぼの産地でもあります。ワインぶどうが育つ土地は、果物も美味しいのです。
- 海鮮──水産会社直営の食堂が地元で人気を集めています。ボリュームのある海鮮丼を手頃な価格で味わえるのが余市らしいところです
- 果物狩り──観光農園では、さくらんぼ・ブルーベリー・プラム・ぶどうなど、季節に応じた収穫体験ができます
- おみやげ──蒸溜所限定のウイスキー、地元ワイナリーのボトル、果物の加工品。贈り物にも困りません
日帰りモデルコース

| 時間 | 行動 |
|---|---|
| 午前 | 札幌または小樽からJRで余市駅へ |
| 午前〜昼前 | ニッカ余市蒸溜所のガイドツアー(要予約・約70分) |
| 昼 | 海鮮丼でお昼。市場や直売所ものぞく |
| 午後 | ワイナリーへ(要事前確認)。ぶどう畑を眺めながら試飲 |
| 夕方 | おみやげを買って、余市駅から小樽・札幌へ戻る |
ゆっくり回りたい方は、小樽に1泊して余市を丸1日使う行程がおすすめです。積丹半島の絶景まで足を延ばすなら、車+運転しない人の同行が前提になります。
季節はいつがいい?
- 初夏〜夏──さくらんぼなどの果物狩りが楽しめ、ぶどう畑の緑がいちばん美しい時期です
- 秋──ぶどうの収穫期。ワイナリーがもっとも活気づく季節ですが、繁忙期のため見学対応が変わることもあります
- 冬──雪の蒸溜所は静かで美しく、寒さの中で飲む一杯は格別。ただし積雪と路面凍結があるため、車移動は無理をしないでください
よくある質問
Q1. 車とJR、どちらがいいですか?
試飲を楽しみたいならJRが断然おすすめです。蒸溜所は余市駅から徒歩圏なので、電車旅と相性が良い町です。ワイナリーまで回るなら車が便利ですが、その場合は運転者が飲まない前提で計画を立ててください。
Q2. 予約なしでも蒸溜所には入れますか?
ガイドツアーは事前予約制と案内されています。見学の形態や受付方法は時期によって変わることがあるため、必ず公式サイトで最新の案内をご確認ください。予約枠は埋まりやすいので、旅程が決まったら早めの手配が安心です。
Q3. お酒を飲めない同行者でも楽しめますか?
楽しめます。蒸溜所は建物や歴史展示だけでも見ごたえがありますし、果物狩り、海鮮グルメ、日本海の景色と、お酒抜きでも余市は十分に旅先として成立します。試飲コーナーでもソフトドリンクが用意されているのが一般的です。
まとめ|読んでから行くと、味が変わる
余市は、1日でウイスキーとワインの両方の産地を体験できる、日本でもかなり珍しい町です。しかも札幌から日帰り圏。石炭をくべる炎を見て、ぶどう畑の風に吹かれて、海鮮を食べて帰る——それだけで、いつも飲んでいる一杯の解像度が上がります。
試飲を心置きなく楽しみたいなら、泊まりがけがおすすめです。おすすめの時期と宿の選び方は余市旅行はいつ行く?にまとめました。
旅の前にウイスキーの余市とワインの余市を読んでおくと、現地で見えるものがぐっと増えるはずです。今日の一杯が、いまよりちょっと豊かになりますように。


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